2026年9月4日
冷蔵庫に貼られたマグネットが、工事の依頼につながる理由
マグネットやカレンダー、配って意味があるの?
工務店さんから「マグネットやカレンダーを配ろうと思うけど、意味あるんでしょうか」というご相談を受けることがあります。
チラシと違って、マグネットやカレンダーは「その場で仕事の依頼につながるもの」ではありません。読んですぐ電話がかかってくる、というものではないんですね。ですので、「配ったのに反響がない」と感じて、がっかりしてしまう社長さんもいます。
でも、これは配りものの役目を勘違いしているだけかもしれません。マグネットやカレンダーの本当の役目は、「困ったときに、真っ先に思い出してもらうこと」です。今日はその考え方を整理してみます。
冷蔵庫に残る、という価値
チラシは読んだあと、多くの場合すぐに捨てられてしまいます。でも、マグネットやカレンダーは違います。冷蔵庫のドアに貼られたら、何ヶ月も、場合によっては1年以上、その場に残り続けます。
これがポイントです。「水漏れがした」「雨どいが壊れた」というとき、人は困ってから業者を探します。そのとき、冷蔵庫にずっと貼ってあった連絡先が目に入れば、検索する前に電話をかけてもらえるかもしれません。
つまりマグネットやカレンダーは、「今すぐ客」を捕まえる道具ではなく、「いつか困ったときのために、生活の中に連絡先を置いておく」道具なんです。チラシが「あいさつ」だとすれば、マグネットは「置き土産」のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。
どんな場面で配ると意味があるか
配る場面を選ぶことで、この「置き土産」の効果は変わってきます。
- 工事が終わったお客様に渡す…すでに信頼関係があるお客様なら、冷蔵庫に貼ってもらえる確率はぐっと上がります。
- 近所へのごあいさつと一緒に手渡す…チラシと一緒に「よろしければ」と添えるだけでも、受け取ってもらいやすくなります。
- 年末年始のカレンダー配り…毎年恒例の習慣にできれば、「今年も来た」と顔を覚えてもらうきっかけになります。
逆に、面識のない家に無言でポストに入れるだけでは、チラシと同じようにあまり残らないことが多いです。マグネットやカレンダーは「顔が見えた上で渡す」ことで、初めて冷蔵庫に貼ってもらえる可能性が上がるのだと考えてください。
コストの考え方。過度な期待はしない
マグネットやカレンダーは、チラシに比べると1枚あたりの単価は高くなります。数百円するものも珍しくありません。ですので、「配った分だけすぐに仕事が返ってくる」という考え方だと、コストが見合わないと感じてしまうかもしれません。
ここは考え方を変える必要があります。マグネットやカレンダーは、広告費というより、「OB客・ご近所とのお付き合いを続けるための道具」と捉えるのがおすすめです。
たとえば、工事をしていただいたお客様全員に配る、というように対象を絞れば、コストはぐっと抑えられます。新規のお客様を大量に増やす道具ではなく、すでに縁のあるお客様との関係を長く保つための道具、と位置づけると、費用感も納得しやすくなるはずです。
そして、大切なのはこれ単体で反響を狙わないことです。チラシで顔を知ってもらい、工事で信頼していただき、その後もマグネットやカレンダーで生活の中に連絡先を残しておく。この積み重ねの中の一つとして考えると、無理のない使い方ができます。
効果測定は難しいと心得ておく
マグネットやカレンダーからの問い合わせは、「なぜ当社を知ったか」がお客様自身もはっきり覚えていないことが多いです。「そういえば冷蔵庫に貼ってあったから」という程度の、じんわりとした効果です。
ですので、「マグネットを配ったから何件増えた」と数字で追いかけようとすると、うまくいきません。すぐに結果を求めず、長い目で見る道具だと割り切ることが大切です。
まとめ
- マグネットやカレンダーは「今すぐ客」を捕まえる道具ではなく、困ったときに思い出してもらうための「置き土産」
- 効果が出やすいのは、工事後のお客様やご近所へ、顔を見せた上で手渡しするとき
- 単価が高い分、新規開拓ではなくOB客・ご近所との関係を保つ道具と位置づけるとコストに納得しやすい
- 反響をすぐに数字で追わず、チラシや工事での信頼づくりと合わせた「積み重ねの一つ」として気長に構えましょう
まずは次の工事のお引き渡しのときに、1枚渡してみることから始めてみませんか。