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材料費が先に出ていく苦しさをやわらげる段取りのコツ

材料費が先に出ていく苦しさをやわらげる段取りのコツ

材料費が先に出ていくと、なぜ苦しくなるのか

リフォームや工事の仕事は、材料を先に仕入れて、工事をして、それからお客様に請求書を出して、入金があるという流れが多いと思います。

この「先に材料費を払って、あとから工事代金が入ってくる」という順番そのものが、資金繰りを苦しくする大きな原因です。仕事が順調に増えているのに、なぜか手元のお金が減っていく、というときは、たいていこの「出ていくのが先、入るのが後」がいくつも重なっています。

売上が伸びていても、手元の現金が足りなくなることはあります。まずは「今月、材料費でいくら先に払うことになっているか」を意識するところから始めてみましょう。

対策1:着手金の設定を見直す

工事を受けるときに、着手金(工事を始める前にいただく費用)をどう設定しているか、あらためて見直してみてください。

材料費がかかる工事なのに着手金がゼロ、または少額のままだと、材料の仕入れ費用を工務店側がすべて立て替えることになります。工事の規模や材料費の割合に応じて、着手金の額を決めておくと、先に出ていくお金の負担を減らせます。

すでに着手金をもらっている場合も、「材料費のうち、どのくらいの割合をカバーできているか」を一度計算してみると、設定を見直すヒントになります。

見直すときのポイント

  • 材料費が大きい工事(キッチン・浴室など設備系)ほど、着手金の割合を高めにする
  • 契約書や見積書に、着手金の金額と時期をはっきり書いておく
  • 金額を上げる場合は、お客様に「なぜその金額なのか」を一言添えて伝える

対策2:仕入れ先との支払いサイトを交渉する

支払いサイトとは、「仕入れた材料の代金を、何日後・何ヶ月後に払うか」という約束の期間のことです。この期間が短いと、材料費を早く払わなければならず、手元のお金がその分早く減ります。

長くお付き合いのある仕入れ先であれば、支払いサイトを今より少し延ばせないか、一度相談してみる価値はあります。すべての仕入れ先で通るとは限りませんが、「今より1ヶ月延ばしてもらえたら助かる」というくらいの小さなお願いなら、聞いてもらえることもあります。

交渉するときは、値切るような話し方ではなく、「工事代金の入金サイトと合わせたいので」というふうに、理由をはっきり伝えると話が進みやすくなります。

対策3:仕入れのタイミングをずらす

材料は、工事の直前にまとめて仕入れるほうが、資金繰りの面では有利なことが多いです。工事の予定が固まる前に材料を先に仕入れてしまうと、お金が出ていってから工事代金が入るまでの期間が余計に長くなってしまいます。

一方で、材料の入荷に時間がかかるものは、早めに発注しないと工期に間に合わないこともあります。ここは仕入れ先ごとの納期を把握したうえで、「本当に今仕入れる必要があるか」を工事ごとに考えてみることをおすすめします。

今週やってみること

まずは今抱えている工事を1件選んで、次の3つを紙に書き出してみてください。

  • 材料費はいくらで、いつ払うか
  • 着手金はいくらもらっていて、いつ入るか
  • 工事代金の残りはいつ入金される予定か

これを並べて見るだけで、「お金が足りなくなりそうな時期」が見えてきます。もし数字が合わなくて不安になったら、一人で抱え込まず、税理士に相談してみるのも一つの方法です。資金繰りの見方や、着手金の考え方について、専門家の目で一緒に確認してもらえると安心材料になります。

なお、税金や制度に関わる話は変わることもありますので、最新の情報は税理士や窓口で確認してください。

まとめ

  • 材料費が先、工事代金があとという順番が、資金繰りを苦しくする原因になりやすい
  • 着手金の設定を工事の内容に合わせて見直す
  • 仕入れ先との支払いサイトは、相談してみる価値がある
  • 材料の仕入れタイミングは、工期に間に合う範囲でできるだけ工事に近づける

今抱えている工事の材料費と入金のタイミングを、まず1件だけ紙に書き出してみることから始めてみてください。