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「お金の日」を決めるだけで不安が減る理由

「お金の日」を決めるだけで不安が減る理由

お金の不安は「見えないこと」から生まれる

工事は順調に進んでいるのに、なんとなく気持ちが晴れない。そんな感覚を抱えたことはありませんか。

その不安の正体は、たいてい「今、手元にいくらあって、この先いくら動くのか」がはっきり見えていないことにあります。売上が伸びていても、材料費や外注費の支払いが先に重なれば、口座の残高はどんどん減っていきます。逆に、通帳を見て「今月はこれだけ余裕がある」とわかれば、次の仕事の受け方も、道具の買い替えも、迷わず決められます。

お金の見通しが立つと、社長の決断は速くなります。そのために特別な知識はいりません。まず必要なのは、毎月決まった日に、お金だけを見る時間を作ることです。

「お金の日」を1日決める

やり方はシンプルです。毎月1回、カレンダーに「お金の日」と書き込んでください。

おすすめは、給料日や支払日の前後、あるいは月初・月末など、他の予定とぶつかりにくい日です。曜日ではなく「毎月25日」のように日付で固定すると、月によってずれにくくなります。

時間は30分あれば十分です。長くやろうとすると続きません。「その日にやる」と決めてしまうことが、いちばん大事なポイントです。

お金の日にやることリスト

当日は、次の3つだけを順番に見ていきます。

1. 通帳の残高を確認する

事業用の口座を開いて、今の残高をメモします。先月の「お金の日」と比べて増えたか減ったか、それだけでも十分な気づきになります。

2. 今月・来月の入金と支払いを書き出す

請求書の控えや支払予定のメモを見ながら、「いつ・いくら入ってくるか」「いつ・いくら出ていくか」を紙やスマホのメモに並べます。細かい帳簿をつける必要はありません。日付と金額、それだけで構いません。

3. 気になる引き落としがないか見る

材料費、外注費、リース料、保険料など、忘れた頃にまとめて引き落とされるものがないか目を通します。年に数回しかない支払いほど、うっかり見落としがちです。

この3つを見終えたら、「来月はこのくらい残りそうだ」という感覚をつかんでおきましょう。数字を1円単位で合わせる必要はありません。大きなズレに早く気づくことが目的です。

数字が悪くても、それは失敗ではない

「お金の日」に残高が思ったより少なくても、落ち込む必要はありません。むしろ、早く気づけたことがプラスです。入金が遅れている工事があれば催促の連絡ができますし、支払いが重なりそうな月がわかれば、前もって準備の相談ができます。

もし数か月続けて資金の見通しが厳しいようであれば、一人で抱え込まず、税理士など専門家に早めに相談してみてください。融資や資金繰りの相談は、状況が悪化してからより、余裕があるうちのほうが選べる手立てが多くなります。制度や融資の条件は時期によって変わるため、詳しい内容は税理士や金融機関の窓口で確認するのが安心です。

まとめ

  • 毎月「お金の日」を1日決め、カレンダーに固定する
  • 当日は「通帳残高」「今月・来月の入出金」「気になる引き落とし」の3つだけを確認する
  • 時間は30分でよく、続けることを優先する
  • 数字が厳しいと気づいたら、早めに税理士など専門家に相談する

まずは来月のカレンダーに、「お金の日」と一言書き込むところから始めてみてください。