2026年8月6日
独立したら最初にやること。エリアの決め方
独立したばかりの頃は、名刺を作ったり、道具をそろえたり、ホームページを用意したり…とやることが山ほどあります。ですが、そのどれよりも先に決めておきたいことがあります。それが「どのエリアで仕事をするか」です。
独立直後こそ、エリアを決めることが最優先
独立したては、目の前に来た仕事はどこでも受けたくなるものです。友人の紹介で隣町まで走り、SNSで問い合わせが来れば少し離れた場所でも見積りに行く…。一件一件は嬉しい仕事でも、現場がバラバラの場所に散らばると、移動だけで一日が終わってしまいます。
さらに、遠くの現場は「またこの人に頼もう」と思い出してもらう機会も少なくなります。近所で評判が立つこともなく、次の仕事につながりにくいのです。独立したばかりで体力も時間も限られているからこそ、最初にエリアを決め、そこに力を集中させることが、遠回りに見えて実は一番の近道になります。
商圏の中心は自宅や事務所に置く
エリアを決めるといっても、難しく考える必要はありません。まずは自宅や事務所を中心にして、車で15分前後、目安として半径1.5kmくらいの範囲を思い浮かべてみてください。この範囲なら、ちょっとしたご用聞きや、雨漏りなどの急な相談にもすぐ駆けつけられます。
移動時間が短ければ、そのぶん現場に出せる時間が増えますし、燃料代や車の消耗も抑えられます。何より、同じ地域を車で行き来していれば、「あの工務店さん、よくこのあたりで見かけるね」と顔を覚えてもらいやすくなります。これは、遠方の現場をいくつ回っても得られない財産です。
あちこちに手を出すと、力が分散して消耗する
独立したては「仕事がないと不安」という気持ちから、声がかかればどこへでも行きたくなります。ただ、あちこちのエリアに少しずつ手を出すと、チラシを配る範囲も、顔を出す自治会も、覚えてもらう地域もバラバラになり、どこにも「顔がきく」場所ができないまま時間だけが過ぎてしまいます。
これは体力だけでなく、気持ちの面でも消耗します。毎回知らない土地に営業に行くのと、勝手知ったる地元で顔を合わせるのとでは、安心感がまったく違います。独立初期は特に、「広く浅く」ではなく「狭く深く」を意識してみてください。
最初の3ヶ月にやること
エリアを決めたら、まずはそこに絞ってチラシを配り続けることをおすすめします。1回配って終わりではなく、同じ地域に繰り返し顔を出す気持ちで、月に1回など決めたペースで配布を続けてみましょう。あわせて、自治会や近隣への挨拶回りをしておくと、ポスティングのルールなど地域ごとの決まりごとが分かって安心です。ルールは地域によって差があるので、気になる点は自治会や自治体の窓口で確認しておくとよいでしょう。
エリアの中で小さな工事を1件でもこなせたら、それは大きな一歩です。そこから口コミやOB客の紹介につながる流れができれば、独立初期の一番の壁を越えたことになります。
まとめ
- 独立直後は、仕事の中身より先に「エリア」を決めることが大切
- 商圏の中心は自宅や事務所。車で15分・半径1.5km程度を目安に
- あちこちのエリアに手を出すと、力も気持ちも消耗してしまう
- まずは決めたエリアにチラシを配り続け、自治会への挨拶も忘れずに
- 独立して最初の3ヶ月は、広げるより絞ることを意識してみましょう